これを見た幼少期に賛美

黒沢清監督が10月公開の「スパイの妻」でベネチア映画祭で監督賞を受賞したのは周知の通り。 それに合わせるかのように監督の旧作がBD化されていくようです。 しかしこの「スウィートホーム」だけは過去にVHSが発売されただけで、再上映もDVD化もされていません。 本編は全国東宝系での初公開で鑑賞していますが、伊丹十三が関わっていたためか、作風は黒沢監督の現在のスタイルとは趣が異なります。 作風を巡って伊丹氏と揉めたと聞き及んでいますが、それでも完成された作品がこのまま観れないのはもったいないです。 受賞を機に陽の目を見て欲しい作品です。

2018年度でのアカデミー賞の日本人初のメイクアップ賞受賞された辻一弘さんが、ディック・スミスさんからの紹介で伊丹十三監督の作品である「スイートホーム」の特殊メイクを担当していたそうです。 https://www.daily.co.jp/gossip/2018/03/06/0011042743.shtml 宇野亞喜良さんの壁画も観たいです。

ぜひ、制作の裏側ドキュメンタリー「スウィートホームに連れてって」も同時開催してほしいです！！！子どものころ何度も見て、ワクワクして胸高鳴りました。

黒沢清監督、昨年は「クリーピー　偽りの隣人」、今年は「散歩する侵略者」が公開されます。　不気味な要素を備えた作風は自分の好みなので、原点を知る上でも再鑑賞したいです。観直してみて、新たな発見が出来るかも･･･