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王の男 を映画館で観たいワケ

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  • 暴君で知られた李氏朝鮮第10代国王 『燕山君』 の破滅と、その対極にある芸人たちの悲劇を並列に描いたドラマティックな作品。 "自堕落な王と愛妾を風刺した芸人に、王は立腹するどころか美しい女形芸人を溺愛し、宮廷に呼び入れてしまう" というスキャンダラスな設定がまずワクワクする。  本来なら出会うはずのない国の頂点と最下層。 出会いが運命を狂わせたようにも、力のない者がただ権力者の破滅に呑み込まれたようにも見えるけど、最後は清々しく生き切った芸人たちと、求め続けて空虚なまま生きた王のコントラストが見事で、悲しさだけが残る悲劇ではないのが王の男の魅力だと思います。 原作では脇役だった芸人を主人公として書き換えたそうで、物語どおり芸人目線で観るのも良いし、国王や愛妾目線で観るとまた違った物語がみえる素晴らしい作品なのでぜひたくさんの方に楽しんでいただきたいです。

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