なぜ映画館で見たいかというと映画用のシネマスコープで作られているし、まずは冒頭の弥生賞で魚眼広角カメラで左から右へ走り抜けるフジさんがシネスコサイズフル活用した映画だということをこれでもかと見せつけてくるからですね。これ以降のレースシーンは言わずもがな…ですが個人的にはレース中に遠くから映し出されるバ群が完全に競馬中継と同じように見えるようにしているのは制作陣の狂気すら感じました。ダービーで先頭が１０バ身以上差をつけ背景が流れていく様子はもうテレビで見る競馬中継と同じでした。ジョッキーカメラのような映像もあり、現時点で表現できるものは出し切っている映画だと思います。それをスクリーンと映画館のスピーカーで全身で受け止める体験をしてしまうともうスマホやテレビでは満足できないんですね。