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聴こえてる、ふりをしただけ を映画館で観たいワケ

  • 匿名 匿名
  • 11歳のサチは突然母を失う。父は「お守り」として母の結婚指輪を持たせる。 周囲は言う。「きっとお母さんは魂になって見ているよ」、と。 しかし、周囲は親友の美由紀を含め、「霊の存在」を本当は認めてはいない。 行き場をなくしつつあったサチの視線は幽霊の存在を恐れる転校生の希に向かう。 一方で、父は母を失って精神を徐々に蝕まれていく……。 家族に先立たれ、遺された少女が先へ進むために必要なものは何か。 ささやくように描かれる11歳の残酷な日常。 ささやきだからこそ、心に届く。 音楽なども抑え、一つ一つのカットが長目で、 ちょっとした風景の中にあるものを感じ取る隙間がある。 隙間があるからこそ、安心してゆだねられる、そういう作品です。

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