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東京公園 を映画館で観たいワケ

  • Spring Spring
  • 今月の18日も雨。 あんなに晴れ男で、ハレマなんて言っていたのに。 今月は先日やっと映画館で観る事が叶った「東京公園」をリクエストします。 見終わった後の満足感! イギリス映画のような個性的なキャラクター達、それらに翻弄される主人公光司。 ワクワク、クスクスが心の奥底でずっと続く。 映画を観ているのに同時に妄想も膨らませながらつい観てしまう。 まるで小説を読みながら映像を観ているかの様だ。 派手なアクションや恋愛のドキドキ、ドロドロは無い。静かに其々のキャラクターの心に向き合う本作。 10代、20代が観てこの作品が分かるのか?私だったら単調でつまらないと感じてしまったかもしれない。 でも、それは大変な誤りでとっても勿体無い。 もし、上映当時にそう感じた人がいたらもう一度観て貰いたい。 それぐらい素晴らしい作品だ。 そして、その様な作品に20歳で主演した俳優、三浦春馬の度量の深さ、卓越した演技力を感じずにはいられない。 先程も述べたように、皆キャラが立っていて主人公の光司が1番普通だ。他のキャラが個性的な分、主人公も負けずに個性的になってしまいそうだし、観る側も期待する。けれど、光司は普通だ。どこにでもいそうな男の子。敢えて違う所を探すならば、本音は何処にあるのか。何か感情を抑えている。余りの美しさを見抜かれ無いように隠している。そんな所だろうか。俳優、三浦春馬はマイナスの演技で逆に光司の存在感を際立たせているのだ。 この作品でもっとも印象的なのは姉美咲とのキスシーンだろう。 静から動への抑えていた感情が解き放たれる瞬間が見事だ。 ドキドキは無いといったが、この時ばかりは息を止めて見入ってしまう。 どこか本音が見えない、抑えている光司はここで生かされる。 何故本音が見えなかったのかここで分かるのだ。 俳優三浦春馬の演技は常に計算された演技だ。それは観ている側に心地良い音楽を聴いている時の様な感動を与えてくれる。 最初は抑えて徐々に感情が盛り上がってくる。 彼の演技はクレッシェンドなのだ。緩急が本当に素晴らしい。 是非映画館で再び体験したいです。 地方でも宜しくお願いします。

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