藤原紀香さんなど豪華キャストのフジテレビお正月スペシャルドラマの反響を受けてのミュージカル舞台版。暗い戦争中のエンターテイメント規制でも　危険な戦地慰問で宝塚歌劇団の灯を守り続けた美しきタカラジェンヌ達。その彼女達を見守る男性演出家と　惹かれる軍人。 TVドラマも宝塚が全面協力で宝塚大劇場でのレビュー場面や皆さんの熱演で素晴らしかったですが、舞台版は女性全員が華やかな宝塚OG　男性は歌上手なミュージカルスター。 特にメインの四人はかっこいい宝塚男役トップスターや可憐な宝塚娘役トップスターだった方々なので、レビュー場面の本物の輝きは見とれるばかり。 タカラジェンヌの血と汗と涙が、「人が大勢死ぬ時代にエンターテイメントをしていてもいいのか?｣という苦悩を乗り越えて、戦後の疲れきった日本に美しく爽やかな希望を与える名作。 戦争から帰った男性が　美しき宝塚歌劇団に憧れて創始者の小林一三先生に「宝塚に入りたい｣と手紙を出したことで始まる“幻の宝塚男子部”の実在の物語の舞台化「宝塚BOYS｣は　「愛と青春の宝塚｣の回答だと私は思ってます。 衣食住は大事だけど、人が前向きに生きるには夢も希望も大切。 宝塚歌劇団も多くの名作を持ってますが、宝塚歌劇団にまつわる宝塚歌劇団以外が上演する作品としていつの時代にも上演してほしい２作品です。 リクエストは「愛と青春の宝塚｣が映画鑑賞用に丁寧に撮影された作品です。特に太陽のように明るく包容力に溢れる元宝塚トップスターの湖月わたるさん版が見たい。