とうとう日劇の閉館が発表になってしまいました。クロージングまでに上映してくれる機会はないのでしょうか。大スクリーンで観たいです！

初めてロードショーで見たレオーネ作品で、その後も何回も見ています。やはり初期のビデオで発売されていた日本公開版での上映を希望します。その後に出たソフトの全長版のコミカルなシーンは映画カラーに合いません。やはりカットされていて当然だったと思います。

切なくて美しすぎるギャング映画の白眉、セルジオ・レオーネの遺作にして最高傑作。リアルタイムの劇場上映でデ・ニーロにほれた最初の映画でもあります。少年時代から親友同士だったふたりの友情、別離、恋愛、裏切り、成功と挫折、そんなもろもろの人生がたっぷり詰まった大人の映画です。アマポーラの美しい旋律を取り入れたモリコーネのノスタルジックで切ない映画音楽がもうひとつの主役。少女時代のジェニファー・コネリーの可憐さもこの作品に花を添えます。長尺でやや難解さもあるけど、この世界を再び劇場の暗がりで味わいたい。