「狂覗」や「超擬態人間」同様、異様な世界観を放つ藤井監督の作品で最初に鑑賞したのが「生地獄」です。初公開時は新宿東亜会館での上映だったと記憶していますが、最初にここでリクエストした頃は作品の支持者が皆無でした。このサイトのリクで先の2作品が一部で認知されてきており、「狂覗」のランクが上がってきている今こそ、この作品も知られてもいいと思います。アップリンク渋谷が今回の緊急事態宣言を受けて、閉館までの上映プログラムも気になりますが、「狂覗」の再上映とともに浮上して欲しいです。

今年の7月に、この監督の新作「狂屍」が公開されます。久々に狂気を孕んだ世界観の作品が期待できそうです。そういう意味でもソフト廃盤で見ることが困難なこの作品を見直したいのですが･･･

つんくタウンフィルムズのもとで製作されたホラーです。 一度JVDというメーカーからDVDが発売されていたことがありますが、現在は廃盤になっており、中古販売やレンタルでもジャケットを見かけることが非常に困難な作品です。 劇場公開時にR15指定を受けており、かなり陰惨な要素の強い作品ですが、「呪怨」以前に製作されたJホラー系の隠れた傑作です。 ちなみに、このコーナーで大きくアップされている画像の男優は、後に「バトル・ロワイアル」で栗山千明につきまとう生徒役を演じています。 初公開以来、鑑賞機会に恵まれない不遇の作品をこういう企画でぜひ観たいです。 悲鳴をキャーキャー上げるワンパターン作品よりは、一味違う怖さがあると思いますが･･･