ヴィスコンティ監督に見いだされたヘルムート・バーガー（本人は、監督亡きあとは「ヴィスコンティの未亡人」と言ってます。）と故ヴィルナ・リージが出演しています。愛するという感情を理解できず妻を殺害してしまった男性に惹かれる女性の物語で、彼から離れようとしても、離れられなくなり、最終的に二人は破滅し、共に亡くなります。 ヘルムートのストライプのワイシャツに黒いシガレット、ヴィルナの紫色のドレスは、最高に美しいです。特に、ベネチアのサンマルコ広場のシーンは素敵でしたので、後年、私はこの映画のイメージ追及しに行きました。 又、ヘルムートの妻殺しの犯罪をシャルル・アズナールが刑事役で追い詰めていきます。 音楽はウォーレス・コレクションで、テーマ曲「Stay」は神秘的かつ幻想的で、二人の愛憎の心情を効果的に表しています。OSTはシングル、LP版は持っていますが、ビデオやDVD は発売されませんでした。日本語訳のな いフランス版のDVDは持っています。 当時高校生だった私には、とても大人な作品でしたが、今でも大好きな映画です。 やはり大きなスクリーンで観てみたいです。