この作品を初めて観た後、「また観に来なければ」と強く思った事が印象的です。 1度では掴みきれない登場人物達の背景や心の内にある想い。 観るほどに知って触れていけるそんな感覚はまさに、人との出会いのよう。 冴羽獠という人間の壮絶な人生であったり、戦いであったり、彼の優しさ、見せない傷や苦悩、強い想い····ポーカーフェイスに隠された素顔が少しずつ見えてくる気がします。 また香ちゃんはじめ周囲の人間、敵対する人物までの想いが深い。 誰に近付き(焦点をあて)観るかによってもまた違う気持ちや新しい見え方が出来深まる作品だと思います。 また、獠と香、二人の直接相手に言葉にして伝えていないにも関わらずお互いがお互いに同じ想いで繋がっている事を感じさせてくれる場面も魅力的でした。 そんな深い作品を更に魅力的に印象強く残すのがお馴染みのEDであったりOP、劇中歌、そして当時と変わらぬキャストの方々の当時以上に深みを増して心打つ表現だと思います。この2点は特に劇場で観るからこそより感じる事が出来る部分かとも思います。 最終章への幕開け····これからの為にも、またまだ触れていなかった人に触れてもらう機会の為にもう一度映画館で上映される事を願います。