「幕が上がる」という作品を完成させていく過程の中で、国立ライブを成功させたアイドルが真摯にワークショップと向き合い、アイドルという顔から、一人の少女として悩み、多分初めてであろう役づくりという壁を乗り越えるため、仲間達とひと夏を通して成長していく様が清々しい。 「青春」誰もが通り、そして、過ぎ去った時期を懐かしく感じる。 「幕が上がるその前に。彼女たちのひと夏の挑戦」まさに、そんな「ドキュメントムービー」です。

朝ドラや連ドラの主役を今堂々と張る女優達とアウトローを全力で走り続ける国民的アイドルが、その頃、監督や脚本家の指導の基にワークショップを重ね、その成果として仕上がったのが、この映画です。 最後の演劇「銀河鉄道の夜」のさおりちゃんが演者・観客に呟く「幕が上がる」から「走れ」の流れが素晴らしく、心に響きます。 この映画・演劇を今の高校生達に大きなスクリーンで鑑賞いただきたいと思います。

銀河鉄道の夜を下地にし、青春の１ページを主人公と共に群衆劇として進み成長していく姿が微笑ましい。 単なるアイドル劇だとは思えない。丁寧なドラマを感じる。 また、大きなスクリーンで東京合宿の摩天楼をさおりちゃんと観たい。