眞栄田郷敦さんが気になっていて、その彼が主演だということで、公開直後に軽い気持ちでこの映画を見た。 最初に私が知っていたのは、第二次世界大戦の遺跡を追って主人公と相棒が長崎と沖縄を旅するロードムービーってことだけ。この時期の私の観ていた映画には戦争のおはなしがキィとして出てくるものが多くて、ちょうどそういうモノに興味が強い時期だった。 映画を見終わった後、整理できないくらいぐちゃぐちゃになった脳内と感情に翻弄されながら号泣した。 前情報で感じた印象と実際観た映画の魅力と内容はあまりにかけ離れすぎていて、3時間弱で私の中にぶち込まれた情報量はあまりにも多かった。 モノクロの画面に映る人々は、確かにそこに生きていた。光と共に巡った沖縄の思い出は、私の中の何かを確実に変えた。光の人生を共になぞって、感情移入しすぎて何度も苦しくなった。ぼんやりしていた価値観も、私の中ではっきりした。気がついたら、遠征までして4回もこの映画を観ていた。 いろいろな意味で、この映画をたくさんの人に観てほしい。これは観た方がいい映画。